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母の遺影持たせ自供強要 県警誤認逮捕の男性告白
平成十四年に県西部で発生した婦女暴行と婦女暴行未遂の二つの事件で県警に
誤認逮捕された男性(39)=逮捕当時県西部在住=が約二年間服役した問題で、
無実の男性が二十一日、富山市内で取材に応じた。男性は、取り調べで、
母親の遺影を持たされ自白を迫られたことや供述を翻さないとする念書を取られたことなどを
打ち明け、あらためて「警察は信用できない」と悔しさをにじませた。
主な一問一答は次の通り。
-無実なのになぜ容疑を認めたのか。
「警察に『おまえの家族が(犯行は)間違いないからどうにでもしてくれと言ってる』と
言われ、見捨てられたと思った。死んだ母の写真を持つように言われ『母さんにやってないと
言えるのか、母さんが泣いてるぞ』と言われ続けた」
-逮捕後、地検と裁判官には否認したが。
「やっていないと否認したが、氷見署に戻ると『何を言ってるんだ、ばかやろう』と
怒鳴られた。白紙に『今後ひっくり返すようなことは一切言いません、氷見警察署長殿』と
書くように言われ、名前を書いて指ではんこを押した」
-公判でも一貫して認めたが。
「裁判の前に面会に来た家族から父が死んだと聞かされ、何も考えることができなかった」
(以下>>2以降につずく)
北日本新聞(2007年03月22日)
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