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★東電 臨界事故を隠ぺいの疑い
29年前、東京電力の福島第1原子力発電所3号機で定期検査中に
核分裂が連続して起きる臨界状態になっていた可能性の高いことが22日、
明らかになりましたが、運転日誌にこの事故の記載がないことなどから、
東京電力が隠ぺいしようとした疑いが出ています。
東京電力によりますと、昭和53年11月、福島第1原発3号機で、
原子炉が止まっていた定期検査中に原発の出力を調節する制御棒、
137本のうち5本が抜け落ちました。原発メーカーの社員が残していた
メモには、午前3時から午前10時半までの7時間半にわたって、
臨界状態が続いていた可能性を伺わせる手書きのグラフなどがあった
ということです。
また、当時の社員の1人が「朝、出勤すると、制御棒が抜けた状態だったため
入れるように指示した」と証言しており、東京電力では原子炉の一部が
臨界状態になっていた可能性が高いとしています。作業員の被ばくや
放射能の外部への影響はなかったとみられていますが、運転日誌に
事故の記載がないことなどから東京電力が隠ぺいしようとした疑いが出ています。
これについて東京電力では「隠ぺいがあったかどうかさらに調査を続ける」
としています。また、福島第1原発では、この事故のあとの昭和54年と55年に
2号機と5号機でも制御棒1本が抜け落ちるトラブルがあり、29年前の事故の
教訓が生かされていなかったこともわかりました。経済産業省の原子力安全・
保安院では、北陸電力の志賀原発だけでなく、東京電力でも同じような
事故が起きて長年にわたって明らかにされなかったことを重く見て詳しく
調べることにしています。
NHK URLリンク(www.nhk.or.jp)