07/03/22 11:43:46 0
・日本のミサイル防衛(MD)システムの第一弾として、29日に航空自衛隊入間基地
(埼玉県)に配備される地対空誘導弾パトリオット(PAC3)ミサイルの緊急時の展開
場所として、防衛省が自衛隊駐屯地のほかに東京都心の皇居前広場や日比谷公園
などの国有地、都有地の使用を検討していることが21日、明らかになった。
民有地や市有地などの場合、地権者や自衛隊の出動に批判的な首長の理解を
得ることが困難と判断した。
入間基地のPAC3は飛来する弾道ミサイルから首都圏中枢機能を守るため、最適の
場所に移動させて展開する。
空自関係者によると、展開期間が数カ月にわたることもあり得ることから、土地の借り
上げ手続きや土地使用料を必要としない市ケ谷駐屯地(新宿区)や練馬駐屯地
(練馬区)のグラウンドを最優先で使用する。PAC3の射程は20キロ程度のため、
両駐屯地への展開によって東京23区などの主要部はすっぽりと射程内に入ることになる。
ただ、「弾道軌道の最終段階では、ほぼ垂直に近い角度で落下してくるミサイルを
迎撃するためには、より防御対象地に近い場所に展開する必要がある」(空自幹部)という。
また、PAC3は発射機、レーダー、管制装置などが一体となって展開するため、ある程度の
まとまった土地が必要となる。
このため、空自は(1)使用許可手続きが簡単(2)使用料が発生しない(3)周辺に民家や
高層建築物がない-などの条件に適合した国有地、公有地を対象に展開予定地の実地
調査に着手。国会や首相官邸など国家の中枢機能が集まる永田町・霞が関地区や大企業の
本社機能が集中する大手町・丸の内地区に近い皇居前広場、日比谷公園のほか、北の丸
公園などを展開候補地として検討している。
防衛省は、公有地の借り上げをスムーズに進めるため、自治体と事前協定を結ぶことも
検討中だが、「石原慎太郎東京都知事のような自衛隊シンパばかりならいいが、いまだに
アレルギーを持つ市長も少なくない」(自衛隊幹部)のが実情。こうした土地利用に関する
制約の解消が今後、MDの運用を有効にする上での課題となりそうだ。(一部略)
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