07/03/21 22:27:31 0
・ドラマ『ハケンの品格』を見ていた人は結構多いかもしれない。この間、人材派遣業界の勉強会に顔を
出したら、出席者はみな「あのドラマで業界の知名度が一気に上がった」と喜んでいた。派遣先へ営業に
行っても「ハケンさんを出してる会社ですね」と話が早くなったのだそうだ。
景気回復に団塊世代の退職が重なって、どこの職場でも人手不足感が強まっている。長い不況から抜け出す
ために企業はリストラをして正社員を減らしたから派遣は貴重な戦力だ。人材派遣会社が派遣先企業に請求
する1時間あたりの料金は、この半年間で平均20円から30円ほど上がった。職種でも違うが、平均で
1300円台から2000円前後という。
だが、派遣社員の報酬はあくまで実勤ベースでボーナスはなし。期限が来ても契約を更新してもらえるか
どうかわからない。不景気になれば真っ先にクビを切られる立場だ。仕事内容にもよるが、平均勤続期間は
9カ月。早い人は2カ月で仕事を変わる。業界は急成長しているが、働いている人たちの立場は不安定なのだ。
だからハケンにとって派遣先との融和は円滑に仕事をするための必須項目になる。「完璧にできるんだけど
指示仰ぐ」。これは「派遣川柳」の最優秀作。ほかにも「寒いギャグ笑顔でながすもスキルかな」「派遣先社食の
メニューで社風読む」などが優秀作に選ばれた。
労働者派遣法で規定された人材派遣会社から派遣されている労働者は、いま約90万人いて労働市場
全体の1.7%を占める。
この派遣社員にアルバイトや契約社員などを加えると非正社員の数は昨年7~9月期で約1717万人に
のぼる。役員を除く全雇用者に占める割合は33・4%、つまり3人にひとりだ。社内で「派遣さん」「そこの
女の子」などと言っているおじさんの仕事は彼らに支えられている。会社はもはや正社員だけでは動かないのだ。
終身雇用が崩壊するなか、働き方はこれからも多様化していくだろう。ドラマの中に「一緒に働くことは一緒に
生きることだ」というセリフがあった。お互いの立場を尊重して働ける職場でありたい。(一部略)
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