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・「日の丸・君が代」の強要は違憲だとした昨年の東京地裁判決から、初めての卒業式シーズン。東京都内で
行われた都立高校の卒業式では、国歌斉唱時に初めて起立しなかった教諭の姿も目立った。
「『立ちなさい、歌いなさい』というやり方は教育行為ではない。これでは調教。戦前教育の再現だ」
都庁で記者会見した町田市立鶴川第二中学の根津公子教諭(56)は、語気を強めた。
「国歌斉唱」とアナウンスが入ると、根津教諭はおもむろに着席。式後に校長は根津教諭から着席を
確認し、処分発令に向け動きだした。根津教諭に処分が下されれば、十三年前に卒業式で国旗を降ろして
初めて減給処分を受けて以来、これが九回目となる。
「次は六カ月の停職か、免職か」。そんな思いが根津教諭の脳裏をよぎった。
都立八王子東養護学校でも河原井純子教諭(57)が卒業式で不起立だった。今月末にも処分発令が
予想される二人は二十日、都などを相手に、処分発令の差し止めを求める訴えなどを東京地裁に起こした。
締め付けに根津教諭は「教員たちも変わってしまった。今や、論議することもなくなった」。
ほぼすべてで卒業式が終わった都立高校では、三十人近くが不起立だった。「『日の丸・君が代』不当処分
撤回を求める被処分者の会」の事務局長を務める葛西南高校の近藤徹教諭(58)によれば、約二十人が
初めての不起立。そのうちの一人の男性教諭(53)は「一人で座っているのは簡単ではなかったけど、
このために気持ちを整えてきた」と熱い思いを語った。
根津教諭は「教員として、おかしいことはおかしいと言い続けたい。それで免職まで覚悟をしなければならない
のは異常。学校だけじゃなくて社会全体が異常になっている」と訴える。
本年度の都立高校の卒業式では、都教委の祝辞も教員の間で波紋を広げた。
都教委から卒業式に参列した職員のあいさつが、石原都政の「功績」をアピールする内容になっていたからだ。
(>>2-10につづく)
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