07/03/18 08:23:16 0 BE:58162346-PLT(18000)
富山県氷見市出身の男性(39)が強姦(ごうかん)事件で逮捕・起訴され、有罪判決により
約二年間服役した後に無実と判明した冤罪(えんざい)問題で、この男性本人が東京新聞
の取材に応じた。
男性は県警の取り調べで“自供”に追い込まれた経緯を「取調室で死んだ母の写真を持た
され、『母に、やっていないと言えるか』と迫られた」などと証言。「疑いが晴れても、失った
時間は戻らない」と心境を語った。
男性によると県警氷見署の任意聴取に当初、容疑を否認した。しかし母親の写真を持たされる
などした上、刑事から「お前の親族が『お前に間違いない』と言っている」と追及され、
「親族からも見捨てられた」と感じて容疑を認めたという。
富山地検高岡支部の弁解録取などで再度否認したが「刑事に『何でこんなことを言うんだ、
ばか野郎』と怒鳴られ、今後否認しない旨の“念書”を書かされた」という。
男性は「調べには『はい』『うん』以外の言葉を使わないよう強要された」とも説明。そう答えて
いるうち、サバイバルナイフとされていた凶器が、男性の自宅から見つかった果物ナイフに変えられたという。
公判については「否認する気力はなかった。法廷で謝罪の言葉を口にした時は悔し涙が出た」。
県警と検察は冤罪発覚後、男性に謝罪した。しかし「無実だと知って罪をでっち上げたわけでは
なく、取り調べの決まりも破っていない」などとして、関係者は処分しない方針でいる。
男性は二〇〇二年三月に氷見市内で起きた強姦未遂事件をめぐり、四月に氷見署で任意聴取を受け、
三回目の聴取で容疑を認めて逮捕された。同年一月に起きた別の強姦事件でも起訴され、
懲役三年の判決を受けた。約二年間服役し、〇五年一月に仮出所。
ところが〇六年十一月、ほかの事件の容疑者が、男性による犯行とされた二事件について自供した。
県警は〇七年一月、男性の無実を発表している。
(>>2以降に続きます)
東京新聞 200/03/18
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