07/03/17 19:10:31 vcFYMo3U0
★ 岡本昌裕 快感原則論 ー楽しく生きるー
○ 終身雇用が奪う10の自由
⑤受験競争を必要以上に激化させ、子どもたちから自由を奪う。
転職が比較的容易な国においては、学校を卒業するときに希望する企業に
入れなくても、とりあえず入れる企業に入り、そこで仕事を覚え実力を蓄えた
ところで、もう一度希望する企業に自分を売り込むことは可能であり、
チャンスは一度だけではありません。
したがって、学校を卒業するときだけがチャンスではありません。また、
大手企業に評価してもらおうとして、無理をしていわゆる一流大学に入る
必要もありません。また、いくら一流大学を卒業していても、「終身雇用」でも
「年功序列」でもありませんから、実カがなければ解雇されたり、他社から
入ってきた人や、後から入ってきた人に追い越されてしまいます。
つまり、諸外国ではおとなになって(社会に出て)から本当の競争が始まる
のです。ところが、日本のように一発勝負型の社会では、とにかく学校を
卒業するときに、なんとかして希望の企業に入らなくてはなりません。しかも、
日本の企業は今日に至るまで、いわゆる一流大学卒の人を高く評価し、採用
してきましたので、いきおい、一流大学に入らなければならないということに
なってしまうのです。
つまり「終身雇用」は日本の中学生・高校生やその親たちに、「一流校に
入らなければ一生苦労する」という強迫観念を与え、それは子供たちが
必要以上に過酷な受験勉強をしなければならなくなる一つの原因と
なっているのです。
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