07/03/17 15:04:35 0 BE:67855474-PLT(18000)
新人看護師の看護技術低下が深刻化している。
日本看護協会の調査では、人工呼吸、心臓マッサージ、止血など救急救命術や注射などを
「1人でできる卒業生が20%未満」という看護学校が半分を超えた。
新人看護師による医療事故も少なくない。事態を重く見た厚生労働省の検討会は来週、
病院実習を大幅に増やすなど、看護教育カリキュラムの10年ぶりの見直しを議論する。
「点滴を付けた患者の寝間着やシーツを1人で替えられない」
「患者の搬送時、ストレッチャーを真っすぐ押せない」。
毎年4月になると、東大付属病院の榮木実枝看護部長のもとに新人看護師を巡るトラブル報告が
相次ぐ。「ここ5、6年、シーツ交換など『これだけはできてほしい』ということができない人が増えた」と言う。
厚労省の検討会で昨年3月、経験1年未満の看護師が起こした事故が紹介された。注射液を
薄めないで患者に注入して死亡させたり、胃に入れるべき栄養剤の管を気管に入れ窒息死させたりと深刻だ。
病院での実習は、3年課程の場合、1035時間以上の履修が義務付けられているが、
「病院が事故を恐れ、患者を対象とした実習をなかなかさせてくれない」という実態がある。
また病院実習の際に付き添って指導する専門教員について、68・6%の看護学校が確保に問題を抱えるとしている。
23日に開かれる厚労省の検討会では、病院実習を135時間増やす方針が議論される。
しかし、「受け入れ病院も教員も確保できないままでは不可能」という意見もあり、
病院側の受け入れ体制整備や、教員確保策が求められそうだ。
※(一部省略)
(2007年3月17日14時31分 読売新聞)
URLリンク(www.yomiuri.co.jp)