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2007年03月17日
「シューマイ2個とゆで野菜」―。最近、阪神間の公立小学校の給食がわびしくなっている。この2、3年で
牛乳や肉類などの食材費が軒並み上がったが、「消費税が上がるまでは」と、給食費の値上げを見合わせて
いるためだ。デザートやジャム類の登場回数が激減した神戸市は4月から値上げに踏み切るが、給食費の
滞納がクローズアップされている時期だけに、「滞納者の分を値上げするのか」と勘違いした苦情も後を絶たず、
市教委は困惑している。
神戸市は4月から、給食費を月300円値上げし、3900円にする。値上げは00年度以来、7年ぶりだ。1食
当たりで233円になる。「この数年間は、材料費高騰との闘いでした」と同市教委。まず、04年、兵庫県
加古川市にあった明治乳業の工場が大阪府貝塚市に移転。配送費などで牛乳の価格が39円から42円に
はねあがった。さらに、牛海綿状脳症(BSE)、鳥インフルエンザが影響し、給食用肉類の仕入れ価格は
7年前に比べ牛肉33%、鶏肉22%、豚肉24%増。野菜も、ニンジン83%、キャベツ55%、タマネギ49%
と軒並み高騰した。
割を食ったのがゼリー、果物などのデザート類。00年度には年71回提供していたが、06年度は19回だけ。
ジャム、ふりかけ類がつく献立も47回から9回へ激減し、パンやご飯の食べ残しが増えた。工夫の献立で栄養の
バランスはとれているのだが、小学校5年の男児(11)は「入学以来、給食がどんどんしょぼくなる」。
昨年9月、市学校給食懇談会で「値上げはやむを得ない」と結論を出し、今年1月、保護者に通知した。
ところが、給食費の滞納が報道された直後とあって、学校や市教委には「滞納分を、まじめに払っている
保護者に上乗せするのか」との苦情が相次いだ。神戸市の給食費の未納は378万円で、給食費総額の
0.1%にとどまる。「値上げと滞納は無関係。ご理解いただきたい」
一方、西宮、宝塚、尼崎、川西、伊丹、芦屋の各市は据え置く。西宮市教委は「近い将来、消費税が上がって、
再値上げとなると保護者の理解が得にくい。持ちこたえられるところまでがんばる」と言う。
ソース:(抜粋)
URLリンク(www.asahi.com)