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感染マシンのアイコンをパンダの図柄に代えてしまうウイルス(中国名「熊猫焼香」)の
新たな亜種が出現し、中国でサイバー犯罪を取り締まる法律の必要性を訴える声が
強まっている。中国からの報道として、ロシアのセキュリティ企業Kaspersky Labが伝えた。
パンダウイルスは2006年後半に複数の亜種が出回って猛威を振るい、中国全土で
何百万台ものコンピュータに感染した。HDDのファイルを削除し、オンラインゲームの
アカウントやパスワードといった個人情報を盗み出す機能を持つ。
中国湖北省の警察は2月、パンダウイルスを作成、配布した疑いでリ・ジュン容疑者(25)を
逮捕。同容疑者の手によるウイルス削除ツールをリリース予定だとも伝えられていた。
しかし、これまでの亜種と同様の破壊的機能を持った新しいバージョンがこのほど出現し、
中国で再び感染を拡大する恐れがあるという。
こうしたマルウェアの脅威が深刻化している事態を受け、中国全人代ではサイバー犯罪
対策法の必要性が公に宣言されたという。中国で使われている全マシンのうち、2005年に
ウイルスに感染したマシンは80%に上るという統計も示されたと伝えられている。
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