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「地デジ」の難視聴解消へ新システム 道内放送局きょう実験 低コスト化期待
二○一一年の地上デジタル放送への完全移行に向け、NHKと道内民放五社は十六日、
山間部などの難視聴問題を解消するため、既設の光ファイバーと新たな送信機を使った
道内初の実証実験を行う。地デジの中継局建設は道内都市部を中心に進められているが、
放送局側に求められる多額な費用負担の面から過疎地の難視聴対策は結論が出ておらず、
実験は低コスト化を図る有力な選択肢として期待される。
昨年六月、道内では札幌圏で始まった地デジ放送は今年十月、旭川、函館、釧路など道内主要都市にも拡大。
民放各社は一○年末までに地デジの中継施設六十二カ所の設置を決めており、
現行のアナログ放送受信世帯の98・5%をカバーする見込み。
しかし、残る世帯全域をカバーするにはさらに約百カ所の中継施設が必要で、
関連設備を含め各社百億円ともいわれる費用負担を抑える新たな電波送信手段の検討が行われている。
今回の実験は、札幌市豊平区で受信した地デジの電波を、
国道沿いに設置されている開発局の光ファイバーケーブルを通じて支笏湖温泉街に伝送。
これをギャップフィラー(極微小電力送信)と呼ばれる小型の送信機で、
七・五キロ対岸の丸駒温泉に向けて送り、受信状況を確認する。
こうした地デジ電波の送受信システムは、都市部から離れた国道沿いの小集落などを対象に、
中継局設置に比べ安価なエリア拡大の有効な手段とされる。
放送局側は今回の成果を踏まえ、難視聴問題の解消策の検討作業を本格化させる。
北海道新聞 2007/03/16 08:22
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