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恥ずかしながら法学部卒、である。六法全書も持っていた。だが、胸張れるほどの勉強は申し訳ない、全くして
いない。法曹方面に進むなど夢のまた夢、考えたことすらない。
だが、そんななんちゃって法学士のあたしでも、おい、弁護士って一体なんなのよ、と言いたくなる御仁がいる。
テレビでチャラチャラしている手合い? 違う。いまどきのご時世、あれもまた営業の一環、もの書きが講演料
つり上げる方便でコメンテーター業に邁進(まいしん)するのと同じこと。まして芸能プロに属する弁護士芸人輩、
見逃していい。
それどころじゃないトンデモ弁護士が白昼堂々、跋扈(ばっこ)している。
ほかでもない、かの参議院議員にして社民党党首の福島瑞穂センセである。民事が専門だったそうだが、
国会でのやりとりを聞いていても、この人、本当に弁護士なのか、と耳を疑うこともしばしば。
今回の「従軍慰安婦」問題でも“面目躍如”。珍しく首相も閣僚も毅然(きぜん)とした対応をしているのに、
いまだに「証言者がいるんだから事実なんですう」の一点張りとは。こういう弁護士にとって「証拠」とはそもそも
どういうものか、いや、考えるだに空恐ろしい。
思えば、そもそもテレビと提携、元「従軍慰安婦」を「発見」し、海外まで持ち回って煽(あお)った張本人のひとり。
引っ込みがつかないのはわからぬでもないが、このままだと弁護士業界に対する永久自爆テロ。ひまわりバッジが
泣く、ってもんです。
(民俗学者・大月隆寛)
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