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★イラク帰還兵:4分の1にPTSD 3割以上治療必要
【ワシントン和田浩明】イラクとアフガニスタンから帰還した米兵約10万人のうち、
4分の1が心的外傷後ストレス障害(PTSD)などの精神的障害があると
診断されたことが、12日発行の米医学誌に掲載されたカリフォルニア大
サンフランシスコ校などの研究で明らかになった。家族との関係維持に問題が
あるなど心理的トラブルを抱える事例も含めると、3割以上が治療や心理的ケアを
必要とする状態にあるという。
同校医学部のカレン・シール博士らは01年9月~05年9月に退役軍人省の
医療施設などを訪れたイラクとアフガンの帰還兵10万3788人のデータを分析。
25%にあたる2万5658人が精神的障害を有すると診断されたことを確認した。
最も多かったのは1万3205人を数えたPTSDで、精神的障害と診断された患者の半数に達した。
医療施設を訪れた帰還兵総数の13%にあたる。
他の診断例は不安障害、適応障害が多かった。
複数の精神的障害を持つと診断された帰還兵も1万4339人いた。
研究チームによると、障害が見つかった比率が最も高かったのは18~24歳の
若い兵士で、患者中の29%(7558人)を占めた。性別で見ると、医療施設を
訪れた女性兵士の26%で、男性兵士の25%で、それぞれ精神的障害が見つかった。
シール博士らは「特に若い兵士を対象に、予防措置や早期診断システムの改善が必要だ」
と指摘している。イラクやアフガニスタンでの戦闘はゲリラ戦的要素が強く、
「見えにくい敵」を相手に多くの兵士が死傷している。
専門家らは兵士の心理的ケアの改善を以前から求めている。
毎日新聞 URLリンク(www.mainichi-msn.co.jp)