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・15年前、吉見教授により、資料が発見公表されたことにより、日本政府は関係する韓国人
女性数千人に対して、画期的な謝罪を行った。
しかし、安倍首相は最近、「旧日本軍が従軍慰安婦への強制性を裏付ける証言はない」と
述べ、旧日本軍の組織的に関与を否定した。これに対して吉見教授は、「首相と主要な閣僚は
この問題の根本的な事実を否定しているように思える」とは話す。
1991年12月、元従軍慰安婦だったという複数の韓国人女性が名乗り出て、過去を語り始めた
のをきっかけに、吉見教授は、この問題に関係することとなった。教授は、防衛庁(現防衛省)の
図書館に足を運び、2日間の調査で日本政府による従軍慰安婦問題への直接関与を示す
証拠の書類を発見した。
吉見教授によれば、旧日本軍が前線部隊のために慰安所を設置する命令を下した関係
書類を、偶然、発見したのは1980年だったと語る。
書類には、中国北部を占領する旧日本軍の参謀が、慰安所の設置を求める内容が記されてた。
旧日本軍兵士が、中国女性に性的暴行を加え、現地住民の怒りを買うことを避けることが目的
だったという。
一部の歴史家によれば、終戦までに約20万人の女性がアジア各地の慰安所で慰安婦として
働かせられていたとも言われる。
「わたしにとって大きな驚きだったのは、それが日本の当局による直接関与を初めて明らかに
する公式書類の一つだったからです」と吉見教授はAFPの取材に対し述べる。「その重要性を
十分認識していたので、資料は金庫に厳重に保管していました」と教授は話す。
吉見教授の従軍慰安婦に関する研究は、1992年1月の朝日新聞に掲載された。そして、その
翌日には政府が、この問題の調査に乗り出すことを約束した。
そして1993年、当時、官房長官であった河野洋平氏は、旧日本軍が直接、あるいは間接に
慰安所の設置と管理、および慰安婦の移送に関与したことを認め、慰安婦問題で謝罪と反省を
表明した。いわゆる河野談話で、「心から」の「お詫びと反省」を内外の関係者に示し、
旧日本軍が従軍慰安婦問題に、「直接あるいは間接に」関与した過去を認めた。(>>2-10につづく)
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