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「カキマウス」「マクダァナ」
何度聞き直しても、そうとしか聞こえない。4歳の長男が発音している言葉がセサミ・
ストリートの人気キャラクター「クッキーモンスター」とマクドナルドだと気が付いたのは、
かなり時間が経ってからだった。
当時、長男は近所に住む米国人に英会話を習っていた。素人の指導だから、絵本や
積み木などが教材である。いわば遊びなのだが、それでもネイティブな発音が身に
ついた。語学とは耳学問、音楽に近いのではないか。ならば習い始めは幼い時ほど
よかろう。それ以来、私はそう信じている。
この持論に従って今、議論されている小学校での英語必修化問題を考えると、伊吹
文明文科相の時期尚早論は単純には支持できない。英語を聞き、話せることだけを
目的とするなら、学ぶのは早いほどいい。すでに公立小学校の95・8%、2万1116校で、
歌やゲームなどの英語教育が行われているのは、こうした考えからだろう。
ただ、文科省が本気で「英語が使える日本人育成」を考えるなら、改善すべきは、
実は中学校だ。2003年度の教育課程実施状況調査を見れば、それがよくわかる。
「英語の勉強が好きか」という質問に肯定的な中学生は1年生で60・5%いるが、
2年生では51・0%、3年生で48・7%と減っていく。反比例するように「授業がわからない」
という中学生は1年生20・5%、2年生26・2%、3年生28・3%と増える。
「英語の入門期には懇切丁寧な指導が欠かせない。勉強の仕方を教えることは
もちろんだが、なぜ学ぶのかという動機付けをきっちりすること。これが十分できて
いない」と、加賀田哲也大阪商大教授は言う。今月初めには、英検準1級を取得して
いる中学校の英語教師は24・8%と発表された。文科省がおおむねすべての教師に
取得を求めているにもかかわらず、だ。
大学生になってハンバーガー店を「マクド」と呼び、「クッキーモンスター」と発音する
長男を見ると、せっかくの資質が中学時代、情熱のない教師につぶされたのでは
ないかと疑ってしまう。親ばかだろうか。
ソース URLリンク(www.iza.ne.jp)
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