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仁義に厚い。庶民に慕われた。そんな清水(静岡市清水区)の次郎長にあやかり、地元の土産店など
には関連グッズがあふれていた。ところが、地元の山口組系暴力団が2月28日、次郎長の系譜を継ぐ
とされる「清水一家」の名前を継承した。次郎長の生家などを管理する観光協会は一家の名がつく商品
を引き揚げ、親分のおひざ元で波紋が広がっている。
(中略)
暴力団による「清水一家」の継承に、地元業者から悲鳴が上がった。市観光協会は、継承日に一家の
名が入ったのれんやちょうちん、まんじゅうなどをすべて自主撤去した。「売れ筋だったので痛いが、
暴力団と関係があると誤解を招きかねない」というのが理由だ。地元の卸売業者も「継承は死活問題。
一家という文字を外したら売れないだろうし」と戸惑う。
(中略)
静岡県警などによると、清水一家は5代目まで続き、1966年に解散した。博打のみを収入とする組織
だったが、取り締まりに耐え切れなくなった。5代目次郎長(81)=同区在住=は、92年刊行の著書で
「カタギに迷惑をかける暴力団に代紋は譲れない」と断言した。約10年前には東京・銀座で飲食店を営む
清水出身の女性が、アジア進出のために代紋を譲ってほしいと打診したが断られたという。
5代目の知人は言う。
「今でいう暴力団というより親分という感じ。以前は約20人の若い衆が出入りしていた。近所にも慕われていた」
(中略)
体が弱り自宅療養中の5代目は、名前を譲った理由をコメントしない。
2月に面会した関係者によると、5代目の自宅には高木組長が誕生日祝いに贈った天井に届くほどのコチョウラン
が飾られていたという。5代目は「こいつ(高木組長)はいいやつだ」と継承を示唆していたらしいが「本当に美尾組
に譲ったのか」と関係者は首をかしげる。県警も情報収集をしており、地元の混迷は続きそうだ。
毎日新聞 2007年3月8日 13時45分 (最終更新時間 3月8日 15時29分)
URLリンク(www.mainichi-msn.co.jp)
店頭から撤去された「清水一家」の文字が入ったのれん=静岡市清水区で
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