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★米、日朝関係を不安視 核放棄へ影響回避狙う
六日に閉幕した米朝の関係正常化に関する作業部会の中で米側が
日本人拉致問題の解決を含む日朝関係の改善を北朝鮮側に求めた背景
にあるのは、北朝鮮の核問題をめぐる六カ国協議の合意実現に向けて、
日朝問題が大きな障害になりかねないとの判断がある。
二日間の米朝作業部会は具体的な合意には至らなかったとはいえ、
米朝双方とも「包括的で建設的な議論ができた」(ヒル国務次官補)、
「真摯(しんし)だった」(金桂冠外務次官)と、順調に協議が進
んだことを強調。六カ国協議で合意した核放棄に向け着実に歩んで
いきたい米側にとって一つの関門を通り抜けたともいえる。
こうした米側にとって、最大の不安はハノイでの日朝作業部会。
ここで拉致問題などをめぐり両国が強く対立すれば、核放棄への流れ
に悪影響を与えかねないとの思いから、ヒル次官補は北朝鮮に対し、
日本との作業部会で柔軟に対応するよう促したといえる。「(バス
ケットボールの)NBAのように、小さい選手(北朝鮮)は(大きな
選手に対応するため)賢く動く必要がある」。ヒル次官補は二月の
六カ国協議でも北朝鮮にこう言い、日朝関係の進展を促している。
ヒル次官補の六日の説明によれば、北朝鮮側も日朝関係の改善に
理解を示したという。事実であれば、日朝関係が動く期待も高まるが、
北朝鮮が日本への態度を簡単に変えるかどうかは依然として不透明だ。
また、米側の発言は日本に対しても柔軟な対応を暗に求めているとも
いえ、日本政府の判断にも微妙な影響を与える可能性がある。
■ソース(東京新聞)【ニューヨーク=小栗康之】
URLリンク(www.tokyo-np.co.jp)