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東京・渋谷のマンション2階で4日未明に起きた火事から逃げ遅れた女性が、偶然現場を通りかかった外国人
男性のギター奏者に救助された。女性は高さ4メートルのベランダから飛び降り、男性は着ていたジャンパーを
急いで脱ぎ広げて受け止めた。
救助したのは、公演で来日中のフラメンコ舞踊団のスペイン人ギター奏者アントニオ・ソレーラさん(55)。
火災は同日午前4時過ぎ、東京都渋谷区円山町のマンション2階の女性会社員(26)宅で発生。渋谷消防署
などによると、女性の部屋とベランダ計約20平方メートルが全焼した。
女性は背後から炎にあおられ、ベランダの手すり(地上から高さ約4メートル)にぶら下がり、「助けて」と叫んで
いた。その下を偶然通りかかったのがソレーラさん。
着ていた黒いジャンパーを脱いで両手でマットのように広げ、「すみません」などと片言の日本語で女性に飛び
降りるよう呼びかけた。女性は、お尻から落ちるようにしてソレーラさんに抱きとめられ、2人は倒れ込んだという。
消防が到着したのはその後だった。
女性はのどや両手にやけどを負ったが、骨折などのけがはなかった。
ソレーラさんは6日夜の公演後、ステージ裏で取材に応じた。168センチ、約65キロとやや小柄な体形。でも、
「彼女がかわいそうで仕方なく、(救出を)怖いとは思わなかった」と話した。
所属する「アントニオ・ガデス舞踊団」は、フラメンコの分野で世界的に著名。17日までの東京公演のため渋谷に
滞在中で、当日は大好きなラーメンを食べてから宿泊先のホテルに向かっている途中だったという。
同署はソレーラさんに感謝状を贈呈する。
ソース
asahi.com URLリンク(www.asahi.com)