07/03/06 23:29:25 0
【モスクワ=内藤泰朗】
ロシア製兵器の中東への違法輸出問題を追及していた
ロシアの著名な軍事ジャーナリストがこのほど、死亡した。
ロシア政府の機密情報を知ったため暗殺されたとの見方が広がっており、
欧米諸国はプーチン政権を厳しく批判する有力ジャーナリストらが相次ぎ暗殺されている事態を重視、
強い懸念を表明している。
不審死を遂げたのは、有力日刊紙コメルサントの軍事評論家、イワン・サフロノフ氏(51)。
今月2日夕方、モスクワ市内の自宅があるアパート最上階の5階から落下し死亡したことから、
当初は「自殺の可能性が高い」と伝えられていた。
しかし、6日付コメルサント紙は、同氏の家族や同僚らの証言から、自殺する理由が見あたらないことや、
同氏が死の直前、独自取材で得たロシアの武器輸出の極秘情報を記事にしないよう脅迫されていた事実を挙げ、
「殺害された可能性が高い」と報じた。
同氏は、ロシアがシリアに最新型戦闘機スホイ(Su)30を、
イランに最新型のミサイル防衛システムS300を輸出する計画を新たに立てているとの情報をつかみ
裏付け取材を行っていた。
軍出身の同氏は、独自の取材源に根ざした報道ぶりが高く評価されていた。
米NBCテレビは、米諜報(ちょうほう)機関の情報として同氏が殺害されたと報じ、
英各紙も自殺にしては不自然すぎると暗殺を示唆した。
米国の非政府組織(NGO)のジャーナリスト保護委員会(CPJ)は
「ロシアでは反政権的なジャーナリストがあまりに多く死亡している。
ロシアは説明する義務がある」と指摘している。
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