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【連載】ワーキングプア(5)
連載「ワーキングプア」では、「日雇い派遣」で、その日の糧をようやく得ている
若者や、いつ職を失うか分からない不安におびえる請負・派遣労働者の姿を描いてきた。
取材班には、挫折感を抱えたまま働く若い世代や、そうした子を持つ親から数多くの
手紙やメールが送られてきた。
■フリーター、好きでなったわけじゃない…誇り失わぬ最低賃金必要
大学卒業後、3年余りフリーター生活を送り、今は派遣社員として工場で働き、月給
15万円を得ているという26歳の女性は、「好きでフリーターになったわけではない
のに、社会からは認められず、自尊心は根こそぎ削られ、人生をどう組み立て直せば良
いのか分かりません」と、悲痛な思いを吐露した。「4年にわたる結果の出ない就職活
動に、正直疲れました」。苦悩は深い。
札幌市北区の女性は、5年前に上京し派遣社員をしている30歳の息子を思いやる
メッセージを寄せた。息子は職が途切れるたびに家賃が払えなくなり、これまで2、3
回、仕送りをして窮地を救ってきた。先日、電話で近況を尋ねると、「1日2食にして
いるから大丈夫」との返事があった。女性は、「派遣で食いつなぐ若者には結婚も年金
の支払いも考えられない生活なのです」とやるせない思いをつづった。
一方、千葉県鎌ヶ谷市の女性は企業の人材育成のあり方を批判する。「今、会社は
若く使える人だけを使って、長く人を育て社会を支えようとする心がなくなっている。
会社は人を育て、人は自分の仕事に責任を持つ。会社がそのことに気づかないと日本は
ダメになる」と記した。
(読売新聞)
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