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強姦(ごうかん)と強姦未遂事件で逮捕され実刑判決を受けた富山県内の男性(39)が約2年1カ月の服役後に
冤罪とわかった問題で、男性が朝日新聞の取材に応じた。逮捕直後に自供を覆し容疑を否認したが、
県警の取調官から「なんでそんなこと言うんだ」と怒鳴られ、「今後発言を覆さない」旨の念書を書かされたという。
公判でも認め続けたことには、「何を言っても通用しないと思い込まされてしまった」と悔しさをにじませた。
(中略)
男性によると、任意の取り調べの際、取調官から「家族が『お前に違いない、どうにでもしてくれ』と言っている」
などと何度も迫られた。「犯行時間帯には電話をかけていた」と訴えても、取調官は「相手は電話を受けていないと
言っている」と認めず、「家族にも信用されていないし何を言ってももうだめだ」という心境になったという。
逮捕後、思い直して、検察官と裁判官に対し一度は否認した。その後、県警の取調官から「なんでそんなこと
言うんだ、バカヤロー」と怒鳴られた。翌日、当番弁護士にも否認した。すると、取調官から白紙の紙を渡され、
「今後言ったことをひっくり返すことは一切いたしません」などと書かされ署名、指印させられた。「『はい』か
『うん』以外は言うな」と言われ、質問には「はい」や「うん」と応じ続けたという。
(中略)
一番つらかったのは、判決前に、入院中だった父親を亡くした時だ。拘置所に面会に来た人に「お父さんは
悲しんで死んでいった」と言われ、一日中泣き続けた。1月の無実判明後、地元には帰っていない。
騒がれ近所に迷惑をかけてしまうと思うからだ。「墓前に無実を報告していないので、早くしたい」
県警や富山地検はそれぞれ「故意または重過失ではない」「職務上の義務に反したわけではない」と、
当時の捜査関係者を処分しない方針を示している。
男性は「処分しないと聞いたときは腹が立った。処分がないというのは、『間違った取り調べをしていない』と
僕に対して言っているのと同じ」と話した。県警の謝罪に対して「失った期間は戻って来ない」と答えたという。
(後略)
*+*+ asahi.com 2007/03/05[06:02] +*+*
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