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福島空港知らない７割／県が大阪などで調査
2007年03月04日
「福島県に空港ってあるの？」―。福島空港の「最重要就航先」（伊丹、関西便）となっている
大阪府で、府民の約７割が福島空港の存在を知らなかったことが、県の調査で分かった。
若年層ほど認知度が低い傾向がある。「福島県と言えば？」と聞かれて、何も思い浮かばない
住民も５割に上った。今年度から路線が休止した福岡県でも同様だった。
調査では、若年齢層の認知度の低さが浮き彫りになり、県は何らかの対応を迫られそうだ。
調査は昨年８～１２月、主要路線の大阪便の利用拡大と福岡便の早期再開を図るために、
性別・年代別に行った。大阪で約２２００人、福岡で約２５００人がアンケートに応じた。
調査結果によれば、大阪府民で福島空港を知っている人は、全体の３１％にとどまった。
男性の認知度は３９％だったが、女性は２３％だった。年代別で見ると、６０歳以上の男性の
認知度は５３％と半数を超えたのに対し、１８～２９歳の女性は１４％だった。
福島県と聞いて思い浮かぶものがある人も全体の４９％だった。これも、６０歳以上男性の
６８％に対し、１８～２９歳女性は３２％にとどまった。どちらの質問とも高齢層の認知度は高いが、
年齢が若いほど割合が低くなった。同様の傾向は福岡県民でもみられ、認知度はさらに低かった。
県内観光の主力商品は四季折々の自然や裏磐梯などの景勝地、温泉といった高齢者向けの
ものが多いため、若者向けのＰＲは後手に回っている。県はここ数年、空港の利活用促進事業に
年間計１億円以上を投じているが、担当者は「若者向けのＰＲにも力を入れる必要があるが、
現行の予算の範囲内では、需要がある高齢者を優先せざるを得ない」と話し、若者対策に
苦慮している。
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