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社説１ 首都決戦は政策で競い合う選挙に(3/4)
宮城県前知事の浅野史郎氏が4月8日の東京都知事選に立候補する意向を表明した。
現職の石原慎太郎氏、共産党推薦で元足立区長の吉田万三氏、建築家の黒川紀章氏が
すでに出馬を表明しており、これで候補者が出そろったようだ。
石原氏は一時決まった自民党の推薦を断り、浅野氏も民主党の推薦を辞退するもようだ。
自民・民主による首都決戦という構図は崩れ、政党の存在感が薄い選挙となる。
浅野氏の出馬で都民の選択肢が広がったことをまず歓迎したい。
公職選挙法が改正され、今回の統一地方選の首長選で初めて、候補者による
マニフェスト（選挙公約）の配布が認められる。これで政策本位の選挙に向けて一歩前進する。
東京という大都市での選挙は有権者が多いだけに、ムード先行型になりやすい。
各候補者はまず、数値目標や財源を明記した具体的な政策を示してほしい。
マニフェストはいわば候補者と有権者との「契約」である。誰が知事になっても後々、
その実績を具体的に検証しやすくなる。
石原氏は2016年の夏季五輪招致とそれをテコとする都市づくりを掲げ三選を目指す。
石原氏のトップダウン型の政治姿勢への評価とともに、東京の姿を左右する五輪招致の
賛否が選挙の大きな争点である。
少子化対策、防災対策、交通渋滞の解消、教育再生など都政は依然として課題が多い。
各候補者の政策をぜひ聞きたい。
石原氏が4年前の知事選で公約に掲げ、都がその後設立した
新銀行東京の経営悪化にどう対処するかも争点のひとつだろう。（続く）
日経新聞 URLﾘﾝｸ(www.nikkei.co.jp)
▽過去ログ
【石原銀行】経営が悪化している「新銀行東京」再建へ経営陣刷新、東京都知事選の争点に 黒字化目標を先送り
ｽﾚﾘﾝｸ(newsplus板)
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