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・ロシアのフラトコフ首相が先月末に訪日した際、日本側と数々の対露投資案件をまとめたと
伝えられる。極東の石油天然ガス開発事業「サハリン2」で痛手を被りながらも投資意欲を
膨らます姿勢を、「カミカゼ投資の日本」と揶揄(やゆ)するなど日本経済界をあざ笑うかの
ような報道が目立つ。北方領土問題でも解決は不要だとする論調が強まっている。
「カミカゼ投資の日本」と題した記事を掲載したのは有力日刊紙ガゼータ。リスクが高く
打撃を受けても、日本側が自滅的な投資に意欲的なのは「恐れを知らぬサムライ魂が
まだ強いからだろう」と皮肉たっぷりに伝えた。
有力日刊紙ベドモスチも1日、1面の「ロシアンルーレット」と題する記事でロシアの投資
環境がリスクに満ちあふれた危険な状況にあると指摘した。それにもかかわらず、訪日
したフラトコフ首相が「サハリン2」で大きな損失を被った日本側に「大きな利益がある」と
言って、サハリンとロシア本土を結ぶトンネル建設や、国営石油ロスネフチと共同で
石油精製工場を建設する計画を持ちかけたと報じた。
有力日刊経済紙コメルサントは、フラトコフ首相が、ロシア国営企業が独占を進める
エネルギー分野ではなく、よりリスクが高く政府保証がない投資分野の案件を日本側に
提案しているとして「日本の投資には(ロシア政府の)アフターサービスと保証は付か
ない」と報道した。
これらの報道では、石油の高騰で経済力に自信を持ったロシア側が甘言をろうして
日本側を欺こうとする姿勢が生々しく伝えられている。
フラトコフ首相の訪日中、いすゞ自動車の対露進出や、日露間の海底通信ケーブル敷設、
モスクワのシェレメチェボ国際空港第3ターミナル建設などの投資案件がまとまったと
報じられており、日本からの対露投資額は今後さらに増えそうな勢いだ。
領土問題についても独立新聞が「日本はクリール諸島(北方領土)のことを忘れた」と
題する記事を掲載。北方領土問題は日本の対露投資にはもはや影響を及ぼさないと
結論づけており、日本側の立場はますます厳しくなりそうだ。
URLリンク(www.sankei.co.jp)