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・健康増進法が施行から今年で5年目を迎え、他人のたばこの煙による受動喫煙を防ぐ
措置は、公共の場所を中心に浸透してきた。一方で対策の遅れが指摘されているのが、
子供の受動喫煙。「近くに子供がいるときは、たばこを吸わないように」。小児保健医療に
携わる医師らは、親や大人に注意を喚起するロゴマークを作成し、ポスターやステッカーを
今春から、本格的に配布する。
受動喫煙による影響は、さまざまな障害となって子供に現れる恐れがある。
静岡市保健衛生部参与の加治正行さんは、たばこの副流煙(火元からの煙)を子供に
吸わせると、(1)知能の発達が劣る(2)身長の伸びが悪くなる(3)赤ちゃんの突然死の
原因になる(4)ぜんそく、呼吸器疾患、中耳炎などの原因になる(5)虫歯が増える
(6)学校欠席、病気入院が増える(7)成人後、肺がんにかかりやすくなる-と危険を
訴えている。
ところが、子供を取り巻く環境は“優しい”とは決していえない。
例えば、東京都保健所長会が都内の妊婦と1歳半・3歳児健診の母親を対象に行った
平成16年度のアンケート調査によると、同居家族に喫煙者が「いる」は54・6%に上った。
「同居人に喫煙者がいる家庭では、子供が受動喫煙の被害を受けていることは明らか。
家庭内での分煙は難しい」。こう指摘するのは、東京都町田保健所所長の斎藤麗子さん。
研究では、家庭内で別の部屋や換気扇の下でたばこを吸っても、3歳児の尿からたばこの
ニコチンに由来する受動喫煙の指標となるコチニンが検出されたという。斎藤さんは
「妊娠中や授乳期の喫煙が子供に害を与えるばかりでなく、授乳期を
過ぎた子供にも害であるという自覚を親や大人は持つ必要がある」と話す。
そのうえで、斎藤さんは「たばこの煙は子供への虐待。大人の意識の低さから、結果として、
子供が高濃度の受動喫煙にさらされている。それを防ぐためにも、喫煙所などの入り口には
『未成年者入室禁止』『子供を連れて入らないでください』といった表示を義務づけるような
社会の動きにつなげたい」と話している。(抜粋)
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