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ヤマハ発動機(本社・静岡県磐田市)が軍事転用可能な無人ヘリコプターを中国企業に不正輸出しようと
したとされる外為法違反事件で、取引先の中国企業が「人民解放軍が2、3年後までに同型の無人ヘリ
約100機の購入を希望している」などと伝えていたことが28日、分かった。静岡・福岡両県警の
合同捜査本部は、同社が中国からの大量発注を期待して、取引先の中国企業との関係を深めていったものと見て、
経緯などを調べている。
関係者によると、購入希望の打診は、04年6月に北京であったヤマハ側と取引先の北京必威易創基科技有限公司
(BVE)との商談であった。出席したヤマハ発動機社員がこの際のやりとりをメモの形で残していたという。
捜査本部はこのメモを押収している。
BVEはこの商談で、03年12月に北京の飛行場であったヤマハ発動機の無人ヘリのデモフライトを見た軍の
高官が、同社の無人ヘリについて、飛行高度が高いことなど性能を高く評価していることを伝えたという。
BVEはデモフライトをした03年12月ごろに、輸入した無人ヘリを軍関係の他の会社を経由して人民解放軍に
流す仕組みをヤマハ発動機側に明かしていたという。
捜査本部は、同社スカイ事業部長で執行役員の内山一雄容疑者(58)ら3人が、逮捕容疑になった05年12月の
4機目の輸出(未遂)の時点までに、商談を重ねるなかで、軍事転用の可能性を認識するようになったとみている。
また、ヤマハ発動機側は無人ヘリの国内需要の低迷が見込まれる中、中国側からの大量発注を期待してBVEとの
関係を深めていったものと見られる。
購入希望を受けた後、ヤマハ発動機は04年中に無人ヘリを2機、05年春に1機を輸出。4機目を輸出しようと
した際、名古屋税関が輸出書類の不備を発見し、経済産業省が06年1月に外為法違反容疑で告発していた。
[朝日新聞]2007年02月28日17時15分
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