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★岡本太郎現代芸術賞に作家澤田さん入選
・弘前市出身の作家・澤田サンダーさん(30)＝本名澤田信弘、東京都在住＝が第十回
岡本太郎現代芸術賞（TARO賞）に入選した。二十六日、神奈川・川崎市岡本太郎美術館で
授賞式が行われ、絵本を共同制作した画家の増山麗奈さん(30)と喜びを分かち合った。
受賞作は「幼なじみのバッキー」と題した絵本。澤田さんは、空虚な男性（本山）を主人公に
暴力癖のある幼なじみバッキーとの無分別な関係を描いた。増山さんは挿絵を担当した。
授賞式で、澤田さんは岡本太郎氏の顔写真コピーを自身の顔にはって登場。増山さんが
「芸術は爆発だ」と、ワイングラスに母乳を搾り出すパフォーマンスを見せた。
澤田さんは「気付かないことの中に重要なことがあるはず。（絵本が）その引っ掛かった
ことを考え直すきっかけになってほしい」と語った。
TARO賞は、既存の価値観や権威を打ち破り、社会に鋭いメッセージを突きつける作家を
表彰。岡本太郎記念現代芸術振興財団、川崎市岡本太郎美術館の主催で、今回は
六百十四点の応募の中から十六個人・団体が選ばれた。
「幼なじみのバッキー」については「絵心と文章が相まって、面白いものが作られた」と
評価された。
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※画像：入選を喜ぶ澤田さん（右）と増山さん
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