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★“日本のスパイ役に立たず”
・東西冷戦の初期、アメリカの情報機関が日本の右翼関係者らと接触し、共産圏に
対するちょう報活動を行わせようとしたものの、「ほとんど役に立たなかった」と分析
していたことが、このほど公開された公文書で明らかになりました。
これは、アメリカの国立公文書館がこのほど公開したCIA・中央情報局の機密文書に
記されていたものです。それによりますと、東西冷戦の初期、CIAは「右翼の大物」と
言われ、戦犯の疑いで逮捕されたあと釈放された児玉誉士夫氏や、元陸軍参謀の
辻政信氏らと接触し、中国など、共産圏の情報収集活動に当たらせたということです。
しかし、文書の中でCIAは、こうした試みは、工作資金を持ち逃げされたり、情報を
ねつ造されるなどしてほとんど役に立たなかったと分析しています。特に、児玉氏に
ついては「自身の富や権力を得ることが目的で、母国の将来には関心がなかった。
ちょう報員としての価値はないに等しい」と酷評しています。また、辻氏についても
「経験不足でちょう報活動は失敗に終わった」としているほか、日本の再軍備を
もくろんでいたとしてアメリカ側が警戒していたことが記されています。
URLリンク(www3.nhk.or.jp)
・CIAの文書は「彼らは自らの威信や利益のために情報を捏造することが多かった」
「日本の戦後は、驚くべき数の、役立たずの情報提供者を生み出した」と指摘。工作資金を
持ち逃げされたり、同じ情報が米国の複数の機関に売られたりしたケースもあったという。
児玉氏の反共工作への関与の程度は不明だが、CIAは「情報要員としての価値は無きに
等しい。彼はプロのうそつき、ギャング、ペテン師、大泥棒だ。もうけることにしか関心が
なかった」と酷評。
また、辻氏については、連合国軍総司令部(GHQ)の情報部門が対中工作を指揮させ
ようとしたものの、逆に日本の再軍備のために米国を利用しようとしたと分析、「第3次
世界大戦さえ起こしかねない男」と危険視していた。(抜粋)
URLリンク(www.yomiuri.co.jp)
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