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・今は亡き「きんさん、ぎんさん」を覚えておられますか。ある記者が「今の時代をどう思い
ますか」と尋ねた時に返ってきた答えが、印象的でした。たしかきんさんだったと思いますが、
「5人も乗れる車に、いつも1人か2人しか乗らないのはもったいない」と言われていました。
日本のモータリゼーションの黎明期でもある明治を知っている人だからこそできる発想です。
1台のクルマを、1人2人で運転するライフスタイルを定着させたのは、先進国です。日本は環境
先進国と言われます。ハイブリッド自動車をいち早く発売するなど、世界の先頭を走っています。
しかし、クルマを走らせる限り、環境を痛めます。だから「日本車は低燃費で環境に優しい」と
宣伝するのは、「ビールはウオツカのようにアルコール濃度が高くないから健康にいい」と
言うのと同じで、あまり自慢して言うことではないと思います。日本は環境技術で先頭を
走っていますが、果たして生活スタイルでは環境先国なのでしょうか。
現在、日本以上の環境破壊をしている中国の人間に偉そうなことを言われる筋合いはないと
言われるかもしれませんが、日本も欧州も米国も数十年前までは、今の中国と同じような環境
破壊をしてきたのです。
先進国は成長期には自国で莫大な汚染物質を生み出した後に、クリーンな産業だけを本国に
残し、公害の出やすい産業を発展途上国に移転してきました。そんな先進国たちは発展途上国を
非難する資格がないと言ったら後ろ向きになりますので言いませんが、少なくとも自分たちは
環境の先進国ではなく、環境破壊の先駆者であることを自覚してほしいと思います。
日本が過去に公害を克服するため、他の先進国に負けず劣らずの様々な努力をしてきたことは
認めますが、先進的に環境対策を施してきたと褒めるつもりは僕にはありません。日本はアジアで
最も早く工業化し、早く環境汚染をリードし、今もそれを輸出していると認識すべきです。
批判は多々あるかと思いますが、ご意見はこのコラムのコメント欄やブログにご遠慮なく
書き込んでください。(抜粋)
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