07/02/24 02:20:58 O
・それは、ある消臭剤のCMだった。「ちょっとこれ見て。ひどいよ」。知人の男性に促されて
製造元のホームページに載っていたCMを再生すると、可愛らしいアニメーションと歌声の
後で、こんな一節が耳に入ってきた。「我が家のオトコは何だかにおう」。そして、鼻を
つまむ女性が登場する。
知人が不愉快に感じたのも無理はない。家族のために1日中働いて疲れて帰ってきた
ところに「スーツがくさい」なんて言われたら頭にくる。筆者が男性なら「そんなことを言う
なら、自分で働いて稼いできてください」と思うだろう。
男女を入れ替えて「我が家のオンナは何だかにおう」としたら、どうか。こういう表現は
女性蔑視と批判されそうだから、企画会議でボツになるだろう。女性に関する表現には
気を使うのに、男性に関する表現には、なぜこんなにも鈍感なのか。
柳沢大臣の「女性は産む機械」発言が女性差別と問題になっているが、それならかつて
流行ったCMの「亭主元気で留守がいい」や、定年退職後の夫を“濡れ落ち葉”“粗大ゴミ”
と称するのは男性差別である。筆者は女だが、こういう表現を平気で使う人の気が知れ
ないし、そんな人には女性差別を語る資格もないと思う。
こうした意見を男性から聞くことはしばしばあるが、メディアが男性差別を取り上げる
ことは殆どない。
■自殺、労災、病気…。差別されているのは男性、との意見も
日本に比べて、男性の選択肢が増えてきた米国。そのためか、既存の男女観に疑問を
投げかける声も多い。『The Myth of Male Power』の著者、ファレル氏は、男女の職業上の
棲み分け実態を紹介する。
消防士、木材の伐採、大型トラック運転手や、建設現場や炭鉱での労働者など、危険な
仕事に就く人の97~99%は男性である。そのため労災で死亡する人の94%が男性。
(>>2-10につづく)
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