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自民党は22日、7月の参院選に向け選挙対策本部(本部長・安倍晋三総裁)を設置した。
これに先立ち、安倍首相は党本部で中川秀直幹事長と会談、郵政民営化をめぐって造反し、
一昨年の衆院選で落選した衛藤晟一前衆院議員を復党させ、参院比例代表の
公認候補とするよう指示した。(略)
郵政造反組で落選した前衆院議員の復党は衛藤氏が初めてになる。
党内には造反組復党に積極的な安倍首相の政治姿勢について「小泉純一郎前首相の
改革路線から離れつつある」(中堅)と懸念する勢力も少なくなく、首相の決断は、
今後の政権運営に流動的な要素を加えそうだ。
衛藤氏は、首相にとって初当選以来の「親友」で、歴史問題や社会保障問題などで
首相の相談役ともいえる存在だったが、郵政民営化の是非をめぐり、首相とたもとを
分かつ形になった。
複数の関係筋によると、衛藤氏は安倍政権発足を受けて参院選への転出を模索。
党執行部に復党を求めていたが、中川氏は拒否した。昨年末には石原伸晃幹事長代理、
谷津義男選対総本部長らと協議し、復党させない方針を決めていた。
これに対し、首相は1月初旬、中川氏に落選組の復党を再検討するよう要請。
中川氏は今月9日、同じ造反組で参院岐阜選挙区に無所属で出馬する藤井孝男
元運輸相の推薦を決めたが、衛藤氏は先送りにした。
中川氏が衛藤氏復党に慎重だったのは、復党問題を蒸し返したくなかっただけでなく、
衛藤氏の地元・大分の公明党が「選挙区は自民、比例は公明」とのバーター協力が
できなくなると強い懸念を表明していたことが大きいとされる。(略)
首相は周囲に「郵政民営化はすでに終わったことだ。政権にとって必要な人材を
公認するのは当然で、政治家の信義の問題だ。支持率は関係ない」と語ったという。
これまで首相は党運営は幹事長らに任せていたが、今後は難航する参院選候補者選考にも
直接関与する可能性も出てきた。