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2003年4月の鹿児島県議選を巡る選挙違反事件で、公職選挙法違反に
問われた同県志布志市の元県議中山信一被告(61)ら12人の判決公判が23日、
鹿児島地裁で開かれ、谷敏行裁判長は全員に無罪(求刑・懲役6月~1年10月、
中山被告らを除く10人に追徴金6万~26万円)を言い渡した。
捜査段階でいったん容疑を認めた6人(うち1人は公判中に病死し公訴棄却)の
自白調書の信用性が争点になったが、無罪判決が出たことで、自白偏重の
捜査手法に改めて批判が集まりそうだ。
公判で、弁護側は「どう喝や自白を誘導する違法な取り調べが行われた」と指摘。
買収会合の回数、買収金額について、複数の被告の供述が同じような変遷を
たどっているうえ、拘置が最長395日にも及んだ点を挙げ、「取り調べから
逃れたいとの心理につけ込み、強引な供述合わせが行われた」と主張した。
検察側は「会合参加者でなければ知り得ない状況を自発的かつ詳細に
供述しており、取り調べは適正」と反論した。
また、検察側は4回の会合のうち1、4回目しか日時を特定せず、弁護側は
この2回について「中山被告は同窓会や懇親会に出席しており、会合への
参加は不可能」とアリバイを主張していた。
この事件は、県議選旧曽於郡区で初当選した中山被告らが03年2~3月、
志布志市内の住宅で4回にわたり買収会合を開き、住民11人に計191万円を
配り、投票と票のとりまとめを依頼したとして、13人(うち1人死亡)が公選法違反
(買収、被買収)で起訴された。中山被告は同年7月県議を辞職。捜査段階では
6人が自供したが、公判で否認に転じ、全員が無罪を主張していた。
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