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★宇宙の目で不法投棄を“監視” 滋賀県が新事業
宇宙からの目で不法投棄を許さない－。滋賀県は２００７年度から、宇宙航空研究開発機構（ＪＡＸＡ）の
地球観測衛星「だいち」の撮影画像を活用し、不法投棄の監視に乗り出す。可能性を探る実証段階だが、
衛星を利用した監視は全国の自治体でも珍しい。県は「今まで目が行き届かなかった部分をカバーでき
れば」としている。
県資源循環推進課によると、ＪＡＸＡの関連団体「リモート・センシング技術センター」（東京都）から、
だいちの撮影した県内の画像を１枚２万６２５０円（税込み）で購入する。
画像は解像度によっては、地上にある全長２・５メートルの物体の識別が可能。地形や土地の利用状況に
加え、衛星に搭載されたレーダーを使えば、天候、昼夜の別なくさらに細かい地形や地質構造も把握できる。
県は定期的に画像を使って、不法投棄されやすい場所を重点的に観測。地形や土地利用の変化から、
早期の発見につなげる。
これまで、県は監視指導員が定期的にパトロール。時にはヘリコプターも利用したが、不法投棄は後を
絶たず、昨年２月には、琵琶湖国定公園内の大津市南部の山間部で、約１２万立方メートルの産廃や残土の
投棄が見つかった。同技術センターは「不法投棄の確認には、地形や構造物などの情報を事前にそろえる
必要はあるが、アプローチとしては興味深い」と期待を寄せている。
中日新聞 2/22
URLﾘﾝｸ(www.chunichi.co.jp)
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