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★生活者の視点で議論 北川正恭・早大大学院教授が提言
東国原英夫知事が先の出直し知事選で政策論争に持ち込んだマニフェスト（政権公約）は、
早稲田大学大学院の北川正恭（きたがわ・まさやす）教授が２００３年から提唱していた。
北川教授は東国原知事がマニフェスト選挙を実施したことを「素晴らしい業績」と高く評価。
マニフェストを検証する必要性や、なれ合いにならない執行部と議会の関係などを提言した。
知事が先頭に県産品を売り込むなど、これまで管理するという県庁のイメージを変えており、
頑張っているという印象がある。今度は議会。具体的な政策について堂々と議論を重ねると思う。
議会で議論が衝突することが予想されるが、それは非常に素晴らしいこと。
これまで内々に決まっていたことが、県民の目に見えるようになり、県民が参画する機会が与えられる。
所信表明を聞いたが、議会では言い方がこれまでよりもマイルドになっている。
知事が書いたマニフェストを現場に落とし込んだときに、実現不可能なこともあると思う。
そこをどのように説明していくのか。知事にはマニフェストを忠実に一生懸命実行することが求められる。
県議会や県民と政策を議論して最大限の努力をしないといけない。
マニフェストの検証は必要である。荒唐無稽かどうかを判断するのが県民の責任。
マスコミも選挙報道だけでなく、徹底的に検証しないといけない。私も検証する予定だ。
マニフェストを掲げて当選した首長と会うと「作る際に脳から汗が出た」
「学校を出てからこれほど考えたことはなかった」と口をそろえる。
今までは政策を考えずに握手するとか、団体にお願いするという選挙だった。
徹底的に考え抜いた政策を、有権者と約束する。お願いから約束の選挙に返る道具が、
マニフェストである。
これまでの選挙は大政党や経済団体、労働組合などが候補者を決めていた。
東国原知事はマニフェストを掲げ、従来の選挙スタイルを変え、県民に選択肢を与えた。
これはすごい革命である。（続く）
宮崎日日新聞 URLﾘﾝｸ(www.the-miyanichi.co.jp)
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