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・福岡県筑前町の中学二年生が、執拗ないじめを苦に自殺した問題で、同県警が暴力行為法
違反の疑いで同級生三人を書類送検、二人を児童相談所に通告した。県警側は「生徒らは
中心メンバーでなく、処罰を求めない」としているが警察の介入の境界線はどこにある?
「送検、通告した五人以外にいじめた生徒はいないのか慎重に調べ『死ね』『うざい』
などの言葉が亡くなった生徒に発せられていた事実も把握した。その上で、少年について
立件できる事件はこれがすべてと判断した」
福岡県警少年課の幹部は事件化の経過をこう説明する。
調べでは、この五人は、昨年同町立三輪中学校の男子トイレで、二年の森啓祐君の手足を
押さえつけ、無理やりズボンを脱がそうとした疑い。啓祐君はこの後自殺した。
関係者の話を総合すると啓祐君に「死ね」など厳しい言葉を浴びせていた生徒は、今回、
同県警が事件として取り扱った五人とは別に少なくとも三人いたとされる。この三人は
容疑の場面でも遠巻きにして見ており、いじめの“中心グループ”とみられていた。
しかし、事件化となると話は別。「言葉は学校内で日常的に飛び交い、必ずしも自殺した
生徒だけに対して言われたものとはいえない。『死ね』と言った本人は相手が本当に
死ぬとは想像もしていなかった」(幹部)として立件を見送った。
中原敏隆同町教育長は二十日、取材に対し「全国的に注目された事件。県警には
動かざるを得ない事情もあり、立件は相当に迷っただろう。当事者の生徒たちへの捜査は
親を立ち会わせるなど配慮してもらったし、罰ではなく、少年の健全育成をしっかり考えて
くれた。次の前進につなげないと」と複雑な胸の内を明かした。
いじめ問題に詳しい中嶋博行弁護士は警察の介入を積極的に評価し、抑止効果に期待する。
「警察はこれまで文部科学省や学校に遠慮していたが、今回、悪質ないじめには介入するという
姿勢を明確にした。福岡県警は警察庁とも協議しているはずなので一県警のことではない。
いじめる側にとって、次は自分が摘発されるのではないかというプレッシャーになる」 (>>2-10につづく)
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