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府中市は15日、平成19年度から2年間で約5億円を投じて、市立小中学校のトイレの過半数を
洋式化すると発表した。子供たちの要望に応えたもので、温水洗浄便座、便座クリーナー、
便座暖め機能のついたトイレも設置する予定。蛍光灯を増設し、悪臭を取り除く特殊洗浄も実施
する方針で、「暗い、汚い、臭い」が定番だった学校トイレの一変を目指す。
同市の市立小中学校の便器は、現在は約8割が和式だが、家庭ではほとんどが洋式であるため、
近年は和式を使いこなせない子供も増えているという。このため、子供や保護者から、洋式化を
求める声が高まっていた。
同市は、女子中学生を中心に、「誰が座ったか分からない洋式は嫌」との意見が根強い点も考慮し、
すべてを洋式にはせず、6、7割を洋式にし、残りは和式とする方針で改修作業を進めていく。
さらに、すべての洋式トイレに便座クリーナーを設置、悪臭の原因となる男子便器の尿石などを
取り除く洗浄作業も並行して実施する。蛍光灯も増設して、子供が使いやすい、明るいトイレに
したい考えだ。
同市は19年度予算案にトイレの改修工事関連予算として、小学校約1億7000万円、中学校
約8900万円の計約2億5900万円を計上。20年度にもほぼ同額の予算を計上する方針。
改修工事は、夏休みなどの長期休暇を利用して行われ、現在改築中の第三中をのぞき、
20年度までに小学校22校、中学校10校のトイレの改築を終える予定。改修費用は便器1基
あたり約20万円かかるという。
(2007/02/16 04:14)
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