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タブロイド判夕刊紙「日刊ゲンダイ」を発行する講談社の１００％子会社「日刊現代」（東京都中央区）の
預金口座から約１億８０００万円をだまし取ったとして、警視庁捜査２課は１３日、電子計算機使用詐欺
容疑で、同社の元経理部長（４４）＝千葉県市川市＝を逮捕する方針を固めた。１４日にも取り調べに
踏み切り、容疑が固まり次第逮捕する。捜査２課は詐取した金の使途や動機の解明を進める。
調べでは、元経理部長は平成１６年末から１８年半ばまでの間、約２０回にわたり同社に設置されたイン
ターネットバンキングの端末を操作し、社外ライターに支払う原稿料名目で、自身の管理する複数の預金
口座に総額約１億８０００万円を送金し、だまし取った疑いが持たれている。
関係者などによると、昨年６月、国税当局が元経理部長に対する所得税法違反の疑いで同社に査察に入り
不正が発覚。同社は翌７月、元部長を懲戒解雇した。元部長はほぼ全額の弁償を約束していたが、その後
返済が滞り、警視庁に刑事告訴されていた。
元部長は平成１４年３月から経理部長。送金先に使われた口座は同社を辞めた元社員らの名義になっており、
インターネットバンキングの端末で送金した後、自分名義の口座に移し替えていたらしい。
日刊現代は昨年７月の問題発覚直後の産経新聞の取材に、「手口などについては何もお答えできない」と話し
ていた。
日本雑誌協会のホームページによると、日刊ゲンダイの発行部数は東京、大阪などを中心に約１６８万部。政
権批判や経済事件、芸能・スポーツ報道を得意とし、「デイリーマガジン」をキャッチフレーズに、サラリーマン
層を中心に支持を集めている。
ソース
asahi.com URLﾘﾝｸ(www.sankei.co.jp)