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日本共産党東京都議団が九日、明らかにした石原慎太郎東京都知事と側近による
交際費での飲食・接待の実態は、高額で違法性の強いものが多いうえ、ここで都政の
重要問題が話し合われており、「密室の飲み食い政治」が都政をゆがめている疑惑が
浮き彫りになっています。
東京地裁は一月三十日、石原知事の交際費支出十一件中、二件を違法とする判決を
出しました。この裁判のなかで、都側は、一部の飲食について交際費支出の目的と相手を
不十分ながら、明らかにせざるをえませんでした。そこから浮き彫りになってくるのは、
羽田空港の再拡張、秋葉原再開発、新銀行東京、米軍横田基地の軍民共用化、
トーキョーワンダーサイト事業、ジェット旅客機開発など、知事がトップダウンで都政に
もちこんできた政策や事業が「密室の飲み食い」のなかですすめられてきたことです。
二〇〇三年五月二十九日の飲食は、羽田空港再拡張に絡む話し合いだったことが
同裁判で明らかになりました。このとき、石原知事と浜渦副知事、元運輸省官房長の
棚橋泰参与らが出席。当時、羽田空港拡張については、東京都など地方自治体が本来、
必要のない費用負担をおこなうのかどうかが大問題になっていました。前年の十二月、
石原知事は自治体負担に反対の意見書をだしていましたが、その後、態度を変え、
一千億円の費用負担を決めています。
交際費支出基準に違反する政治家などとの飲食もあります。
都の支出基準は、公務員に対しては、慶弔などで知事が特に必要と認めるものに限り
支出が認められていますが、接遇・懇談での支出は認めていません。ところが、公務員
扱いの都参与、都教育委員、国会議員などに対し、交際費による接遇や接待が
繰り返されています。都の特別職である参与(都は接待の相手であると主張)を除いても、
二十回、約百五十三万円が公費から支出されています。
〇一年三月十三日、石原知事は、渡辺喜美行政改革担当相や知事の長男の石原伸晃
自民党幹事長代理、塩崎恭久官房長官、根本匠首相補佐官(肩書はいずれも現職)らと
飲食しています。石原知事はこの会合で、自民党内の若手政策グループの結成を
提案しています。
URLリンク(www.jcp.or.jp)