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大阪府摂津市で、農薬入りの米粒を食べた鳥や動物が大量死した事件は、野良猫の餌付けを
めぐるトラブルが背景にあるとの見方が強まっている。不特定多数が被害者となり得る
毒物混入事件は、ささいな人間関係のストレスなどが引き金になるケースが多く、身近な人間の
犯行が目立つのが特徴だ。大阪では過去にも動物を狙った毒物事件が頻発。動物虐待事件は
人間への重大事件につながることもあることなどから、関係者は陰湿な事件の“連鎖”の歯止めに
神経をとがらせている。
■周辺住民「もし子供が食べていたら…」
普段は幼児やサッカー少年らが集まる現場の公園。
事件後、出入り口には「不審物には手を触れないように」など、注意を促す張り紙が掲示され、
周辺住人らも不安の表情を浮かべた。「子供もが誤って口にすれば大変なことになっていた。
犯人が捕まるまでは子供から目が離せない」。8日夕、公園を訪れた子連れの男性は訴えた。
今回の事件を受け、摂津市も市内38カ所の公園に、現場の公園と同様に、注意をうながす
張り紙を掲示。さらに、ちびっこ広場や遊歩道など計154カ所について、担当職員が不審物の
捜索などを同日から始めた。
■犯人像
これまでの摂津署の調べでは、現場周辺で、近所の女性が野良猫に炊いた米などを与える
餌付け行為について、数年前から「不衛生だ」などと別の住人とトラブルになっていたという。
女性は、6日夜にも炊いた米などを新聞紙の上に置いていたことが判明。同署ではこの米に
何者かが農薬をかけ、腹いせしようとしたのではないかとみて、周辺の聞き込み捜査を続けている。
府警幹部などによると、動物への毒物事件はささいな動機がきっかけとなるケースが多い。
13年の平野区のけーすでも、人間関係のささいなすれ違いが動機になったといえる。
そのためか、この種の事件では、現場や関係者に“近い”人間の犯行が目立つ。
13年以降の事件でも、犯人は身近にいるのでは-という見方が根強い。
なぜか、大阪で目立つ動物殺害。だがそれは、幼い子供が巻き込まれる危険性を常にはらんでいる。
警察などは「模倣犯が出る恐れも十分に考えられる」と、事件の連鎖に警戒を強めている。
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