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自民党は9日の選挙対策小委員会で、今夏の参院選の岐阜選挙区(改選数2)に
郵政造反組で05年衆院選で落選した藤井孝男元運輸相(63)の推薦を内定した。
岐阜県連が申請していた現職の大野つや子参院議員(72)の公認は本人が不出馬の
意向を示していることから、再調整が必要として保留にした。党執行部は造反組の現職を
復党させた後に安倍政権の支持率が急落したことを踏まえ、落選組の復党は認めていないが、
藤井氏推薦は「事実上の復党容認」といえ、世論の反発も予想される。
中川秀直幹事長は9日昼、大野氏と会談した後周辺に語り、藤井氏を事実上の
「自民党候補」とみなす考えを示唆した。
中川氏は従来「落選組は民意の負託を受けていない」と復党に慎重だったが、
参院選に向けた党の世論調査で藤井氏が大野氏や民主党候補を大きく上回ったため、
例外容認に踏み切った。この日の記者会見でも「藤井氏は反党行為への反省や
郵政民営化賛成について明確な誓約書を添付された」と述べ、推薦は問題ないとの考えを示した。
石原伸晃幹事長代理も「選対小委で反対論は出なかった」と強調した。
岐阜県連が大野氏の公認と藤井氏の推薦を決めたのは先月末。その際、大野氏は
「藤井氏が推薦になれば、県議らが私に付いてきてくれなくなる」と語り、
8日には公認申請を取り下げる意向を表明した。
藤井氏の参院選出馬については、同氏が参院議員として政界入りし、
衆院に転出した経緯もあるため「参院を腰掛けのように考えている」(中堅議員)との反発も
参院自民党内には根強い。ただ一方で、運輸相や衆院予算委員長を務め、
03年の自民党総裁選にも出馬した同氏が当選、復党すれば、青木幹雄参院議員会長や
片山虎之助参院幹事長らに次ぐ存在になるとの期待感もある。
今回の藤井氏推薦に関し、民主党の鳩山由紀夫幹事長は同日、記者団に
「選挙のために追い出し、選挙のために戻す。党利党略の極みで大きな参院選の争点になる」と
批判した。