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反捕鯨活動で知られる環境保護団体グリーンピースの日本支部、グリーンピース・ジャパン(GPJ)
のインターネットテレビで、出演者が鯨を食べる場面が放送され、話題になっている。
グリーンピース全体も昨秋ごろから活動戦術をソフト路線に転換しつつあり、ネットテレビもこの一環だ。
GPJは「賛成、反対の双方が冷静に話し合える場をつくっていきたい」と話している。
この番組は、1月末から始まった「くじラブ・ワゴン」。日本滞在4年目のスペイン人男性
イヴァン・リグアルさんとイラストレーターの日本人女性コイヌマ・ユキさんが、
ワゴン車で全国を旅しながら、鯨と日本人とのかかわりを学んでいく。
その姿を10週にわたって日本語と英語で伝えている。
8日にアップされた第3話では、かつて捕鯨基地だった千葉県鋸南町を2人が訪問。
地元のお年寄りの家に招かれ、鯨の竜田揚げと時雨煮をごちそうになる。
「食べたことがないからこわい」と恐る恐る口に運んだイヴァンさんだが、「不思議な味」「おいしい」。
お年寄りは「子どものころはよく食べたけど、いまは年に1回ぐらい」と言う。2人は打ち上げられた
鯨をまつった鯨塚も訪れ、「鯨への尊敬の気持ちが分かった」と感想を述べる。
GPJ海洋生態系問題担当部長の佐藤潤一さんは「伝統的な食文化まで否定しているわけではない」
と説明する。誤った情報が、日本たたきやそれに対する過剰反応を生み、問題を複雑にしているという。
「日本人でもめったに鯨を食べないのに、海外では全員が日常的に食べていると思っている。
少しでも誤解をなくしてくれれば」と期待する。
[朝日新聞]2007年02月09日17時18分
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