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音楽配信サービス「iTunes Store」で販売している楽曲にDRMを施し、iPodのみで再生
できるようにしているのは消費者を束縛するものだという意見に対して、米Apple(Apple
Inc)のスティーブ・ジョブズCEOは現地時間の6日にコメントを発表。4大レーベルを含め
たレコード会社にDRMそのものを捨てるよう提案した。
iTunes Storeで販売している楽曲には、「FairPlay」技術を利用したDRMがかけられてい
る。
問題要因のDRMを採用している理由は、Universal、Sony BMG、Warner、EMIの4大レ
ーベルからiTunes Storeでの楽曲販売契約を結ぶためだ。4大レーベルはネットでの音
楽配信に際して違法コピーを防ぐため、DRMによる保護を求めていた」と説明。
ジョブズ氏はDRMが万が一破られた場合、数週間でその問題が解決できなければ、
4大レーベルは楽曲を引き上げてしまうという契約内容を紹介しながら、「Appleはそうした
中で、楽曲を最大5台のPCで再生できるようにしたり、iPodに無制限で転送できるようにし
たりと、ユーザーの利便性を高める画期的なサービスを提供してきた」とアピール。
ジョブズ氏によれば、DRM保護がかけられていない音楽CDは2006年に200億曲が販
売されたという。「DRM付き楽曲は20億曲しかなく、90%以上はDRMの無い楽曲だ。こうし
た状況を音楽会社は変える様子もない」とし、一部の楽曲にのみDRMをかける音楽会社
の矛盾を批判。「DRMに関連する負担を無くせば、革新的なストアやプレーヤーに投資
しようとする新しい企業も音楽産業に参入するだろう」と予測する。
AppleのDRMに関する批判はレーベルの多い欧州で多いが、最後にジョブズ氏は「現
状に不満があるならば、DRMを廃止するように音楽会社を説得することに注力すべきだ」
と締めくくっている。
URLリンク(www.watch.impress.co.jp)