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単行本の売り上げ総数1億部以上、愛らしいキャラクターと4次元ポケットから飛び出す
数々の「ひみつ道具」で人気の「ドラえもん」。作者の藤子・F・不二雄さんは11年前に
他界し、単行本は45巻を最後に止まったままとなっている。
そのドラえもんの「最終話」が、同人誌で販売され、大きな波紋を呼んでいる。2005年末、
同人誌「ドラえもん最終話」が、1冊およそ500円で出版され、その優れたストーリーから
瞬く間に話題となり、同人誌としては、異例の1万3,000部以上を販売した。
この本は、「都市伝説」として語られていたさまざまな「ドラえもん最終話」の1つを
漫画化し、自費出版したいわゆる「同人誌」と呼ばれるもので、「ドラえもんを作ったのは、
実はのび太くんだった」という結末を迎える。
今では、大手ネットオークションサイトで、1万円を超える額で取引されるなどの
大ヒットとなったが、そこにある深刻な問題が浮上している。小学館知的財産管理課の
大亀哲郎課長は「もしかして藤子さんの作品かな? というぐらいに仕上がっていますので、
今回、いろんな意味で厳しく著作権侵害ですとアピールをさせていただいています」と話した。
この「ドラえもん最終話」は、ドラえもんの版権を持つ小学館に許諾を得ていなかった。
ある小学校の先生から、「感動したので、道徳の教材に使いたい」と打診があるなど、
あまりの反響の大きさに黙認できないと判断した小学館は、作者に対し、発売禁止の措置を取り、
現在、利益分の返還についての交渉中だという。
こうした「同人誌の著作権侵害」をめぐる問題について、日本マンガ学会会長の呉 智英氏は
「(同人誌などは)後継者を育てる場でもある。底辺拡大という意味もあるので、あちら立てれば
こちらが立たずというところで、対応に苦慮している」と話した。
小学館は「(藤子)先生の頭の中には最終話という構想はあったかもしれませんけど、今や先生は
この世に存在していない以上、最終話というのは現実に不可能じゃないかなと」と話した。(一部略)
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