07/02/06 16:51:42 0
・パソコン教育に取り組む幼稚園が増えている。今や家庭に定着したパソコンを“日常的な
道具”としてとらえ、その使い方を教えながら、慣れ親しむように導く。一部には「外遊びの
妨げになるのでは」という不安の声もあがるが、首都圏の幼稚園児のうち、パソコン操作が
できる園児はすでに過半数という調査結果もあり、保護者もおおむねパソコン教育を
肯定的に受け入れているようだ。
「先生、できたあ!」。元気な声とともに、自慢げにパソコンを指さす年長組の男の子。
マウスを動かし器用に色や線の太さを選択しながら、パソコンに向かうこと20分。画面に
大きな兜とこいのぼりの絵が現れた。
私立エクレス幼稚園(横浜市)では平成10年から週に1度、パソコン教育に取り組んでいる。
まず年中児が2学期からゲームや塗り絵でマウス操作を覚え、年長児になると創作活動に
取り組み、卒園時に下級生に贈るカレンダーもパソコンで絵を描いて作る。
「もはやパソコンは生活に根付いた道具の一つ。他の道具の使い方を教えるのと同じように
遊びながら正しい使い方を覚えてもらえるよう、教育の中に取り入れています」と岩谷園長。
日本IBMでは14年から幼稚園や保育園などに机と一体化した幼児向けパソコンを寄贈
している。その数は現在655カ所にものぼる。
こうした幼稚園におけるパソコン教育の広がりを受け、パソコンを操作できる園児は確実に
増えている。子育て情報誌「あんふぁん」が昨年10月、首都圏の幼稚園児を持つ母親
456人に聞いたところ、年長児の53・3%、園児全体でも38・4%がすでにパソコンの使用
経験があった。また経験のない園児の母親の半数以上が「ぜひ使わせたい」と考えている。
幼児のパソコン利用を不安視する向きもある。
日本幼児コンピュータあそび研究協議会(神奈川県、JCIA)が16年、幼稚園13園の
保護者2129人を対象に実施した調査では、25%が「パソコン教育はまだ早く、必要ない」
と答えた。「パソコン教育を行うと、砂遊びや粘土遊びなど本来の遊びを削っていると
とらえられる風潮もある」とJCIA事務局担当で幼稚園園長の藤野心さん。(抜粋)
URLリンク(www.iza.ne.jp)