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防衛省技術研究本部の元技官(64)が在職中、海上自衛隊の潜水艦に関する論文の
コピーを持ち出した窃盗事件で、元技官はコピーを持ち出した約1年9か月後、この
コピーを渡した元貿易業者(55)とともに、中国・北京で素性不明の中国人と面会
していたことが、警視庁公安部の調べでわかった。
元技官は、この人物を「中国政府関係者と思った」と供述しているという。元貿易
業者は、元技官に「あなたでないと困る」などと言って北京に誘っており、公安部は、
元貿易業者が中国側の要請を受け、北京で面会の場を設定した可能性が高いとみて
調べている。
公安部によると、元技官は、旧防衛庁技術研究本部第1研究所に勤務していた
2000年3月、自分が執筆した潜水艦の船体に使う特殊鋼材の論文を無断でコピー
して持ち出した疑いが持たれており、これまでの調べに、このコピーを知人の元貿易
業者に手渡したことなどを認めている。
元技官がこの元貿易業者の誘いに応じ、中国・北京に渡航したのは在職中の01年
12月。この渡航には元貿易業者も同行し、費用も元貿易業者が負担していた。
これについて、元技官は、公安部の調べに対し、元貿易業者から「あんたでないと
困るんだ」などと強く誘われて渡航したことや、渡航中に北京のホテルで素性の分から
ない人物と面会したことなどを認めた。さらに「(面会した人物は)中国政府関係者
と思った」「質問のレベルは低かった」などと供述したという。
一方、元貿易業者は調べに対し、「中国側から『これだけの論文を書ける研究者から
直接、話を聞きたい』と求められた」などと供述しているという。
元貿易業者については、04年までの約10年間に約30回も中国に渡航していたことや、
在日中国大使館の元副武官が来日した際に、送迎役を務めていたことなどが判明している。
このため公安部では、元技官の中国渡航にも、中国・人民解放軍の関係者が関与していた
可能性があるとみている。
■ソース(読売新聞)(2月6日14時35分)
URLリンク(www.yomiuri.co.jp)