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★性犯罪以外も出所情報、大阪府警が要求 子ども狙う犯罪
子どもを狙った暴力的性犯罪に及んだ受刑者について、法務省が出所後の帰住予定地を含む
出所情報を警察に提供している制度で、大阪府警は性犯罪以外でも子どもを狙った悪質な犯罪を
繰り返した受刑者については、制度上の特例として警察庁を通じて法務省に出所情報の提供を
求めることを決めた。大阪府八尾市で1月中旬、子どもを連れ去る事件を繰り返し起こしていた男が
歩道橋から男児を投げ落とし、重傷を負わせた事件が起こったことを受けて判断した。子どもに
対する性犯罪の前歴のない者について情報提供を求めるのは05年の制度開始以来、全国の
都道府県警で初めて。
警察庁は奈良市の女児誘拐殺害事件を機に、05年6月から、子どもを狙った暴力的性犯罪を犯し、
禁固以上の刑を受けた者を「再犯防止措置対象者」として登録する制度を始めた。
登録されれば、法務省が刑務所からの出所日や帰住予定地、収容中の様子などの出所情報を
提供し、都道府県警を通じて帰住予定地の警察署に伝えられる。署は定期的に出所者の所在の
確認などを行う。
しかし、制度の対象は原則として、13歳未満の子どもに対する強制わいせつ▽強姦(ごうかん)
▽強盗強姦▽わいせつ目的略取・誘拐のいずれかの罪(いずれも未遂を含む)を犯し、禁固以上
の刑を受けている者に限られ、この4罪種の前歴がない者が対象者として登録された例はない。
八尾市では1月17日、通りがかりの男児(3)が歩道橋から投げ落とされて重傷を負う事件があり、
知的障害者らの授産施設に通う吉岡一郎容疑者(41)が殺人未遂容疑で現行犯逮捕された。
吉岡容疑者はこれまで繰り返し子どもを連れ去る事件を起こし、87年7月~00年3月の間に
計6回逮捕され、うち4回の有罪判決を受けたが、出所情報提供制度の対象となる性犯罪4罪種の
前歴はなく、今回の逮捕容疑となった殺人未遂罪も4罪種に含まれていない。
朝日新聞 2007年02月05日09時58分
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