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柳沢厚労相の辞任は時間の問題だが、自民党は「どうしたら、安倍政権への
ダメージを軽くできるか」と思案中。そこで浮上しているのが、野党幹部の
“スキャンダル”との相打ち作戦だ。
いま永田町でヒソヒソ話題になっているのが、柳沢発言を追及する野党の
最高幹部の「ホテトル疑惑」だ。
「野党幹部がホテトル嬢を買った。値切ろうとしてトラブルになっている―
といった内容の話を名指しで情報誌が書いて、それが政界にパッと広がって
いるのです。真偽のほどは不明ですが、その野党幹部が重要会議を欠席した
こともあって、“もしかして”と、マスコミも確認に動き回っているのです」
(政界事情通)
この幹部議員の事務所は「根も葉もないこと」と全面否定だが、こんなオイ
シイ話を政府・与党が利用しない手はない。
「いま自民党が頭を抱えているのは、柳沢大臣を辞めさせるのは仕方ないが、
何も“見返り”がないということです。本予算や重要法案の審議はこれから
なので、成立と引き換えもできない。このままでは安倍内閣は一方的にたたかれ、
丸損でしかない。となると次に考えるのは、野党のスキャンダルを出して
ダメージを相打ちにしようということです」(自民党関係者)
もちろん与党サイドだって、ウワサ話をいきなり国会対策の席上で持ち出す
ことはない。民主党の「偽メール事件」の二の舞いになりかねない。
「ホテトル疑惑をちらつかせて、それで野党3党が疑心暗鬼でバラバラになっ
たり、柳沢大臣辞任後の安倍首相追及の手が緩まれば“御の字”というところ
でしょう」(前出の関係者)
与野党の間でどんなウラ取引が始まるのか、要注意だ。
【2007年2月1日掲載記事】
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