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★ユーテルサットの放送衛星、ナゾの妨害電波で一時機能停止
フランスの民間放送衛星機構「ユーテルサット」の運用が正体不明のナゾの発信源からによる
妨害電波のため一時的に機能停止状態に追い込まれていたことが１日、専門誌の報道により
判明した。
妨害電波によって衛星の機能が停止状態に追い込まれたのは１月23日。ユーテルサットは
ヨーロッパから中東、北アフリカの地域に対してラジオとテレビの放送中継を行っていたが、
これらの放送が中断に追い込まれた。
ユーテルサット側は今のところ、妨害電波の発信源など一切のコメントを拒絶している。
軍事通信衛星の場合、使用されている電波帯域は絶えず変更されている上に、通信波そのもの
も暗号化されているために先月11日に中国が実験したような衛星破壊兵器を使わなければ妨害
を行うことは困難だ。しかし、民間放送衛星の場合は使用する電波帯域は決められているために
変更することは不可能。そのために、同じ帯域の電波を照射すれば理論上は中継を妨害すること
は可能だという。
もっとも、宣戦布告を行った国家が敵国の衛星に対して妨害を企てる以外、平時下の民間放送
衛星に対して妨害電波を照射して営業妨害を行う行為は明らかな犯罪行為となるため、公式に
そのような行為を行ったと表明した国家も組織もこれまで存在しなかった。
ユーテルサットの運用が一時的に機能停止に追い込まれたことに関して、専門家の間ではフランス
の民間放送を中断させることに対して政治的な意味があるのかと、その動機に対して疑問点が
もたれている。また、同じ帯域の電波を照射して放送通信衛星の機能を停止状態に追いやるという
のが可能というのはあくまでも理論上のことであり、果たして静止軌道上にある放送通信衛星に
対して強力な妨害電波を照射できるような技術と施設を持ちえたものがいるのか、この事件は
ナゾに包まれている。
今のところ、この妨害電波の発信源に関してはまったく判明していない。
テクノバーン （2007/2/2 15:12）
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