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平成１８年度補正予算案を審議する衆院予算委員会は１日午前、「女性は産む機械」と
発言した柳沢伯夫厚生労働相の罷免を求める野党が欠席したまま、与党単独で審議入りした。
野党側は柳沢氏が辞任しない限り、引き続き衆参両院の審議を一切拒否する構えで、柳沢
氏の進退をめぐる与野党攻防を受けて予算審議は波乱の幕開けとなった。
自民、公明両党は同日午前、予算委開会に先立ち、国対委員長会談を開き、予定通り審議に
入ることを確認した。与党側は予定されていた開会時間を約２時間遅らせ、民主、共産、社民、
国民新の野党４党に出席を呼びかけたが、野党側は拒否した。結局、安倍晋三首相ら全閣僚が
出席して与党のみで審議に入り、自民党の野田毅元自治相が質問に立った。
１８年度補正予算案には、緊急の災害対策や学校耐震化工事費などが含まれており、自民党
の坂本剛二国対筆頭副委員長は同日午前の記者会見で「いかなる理由があっても審議を拒否
することは誠に遺憾だ」と述べ、野党側の対応を批判した。
これに対し、民主党の高木義明国対委員長は記者会見で「厚労相としての不適格者が予算を
提案し、どういう議論ができるというのか。改めて内閣を構成してから審議に入るのが当然だ」
と述べ、柳沢氏の罷免要求を受け入れられない場合は全面的な審議拒否を続ける考えを強調した。
社民、国民新両党も民主党に同調したが、共産党は予算委に先立つ理事会には出席した。
与党側は２日に衆院予算委で補正予算案を採決し、同日中の衆院通過を目指している。野党が
参院でも審議拒否を続けた場合は、週明けの５日にも参院予算委の審議をへて成立させる姿勢を
崩していない。
■ソース（産経新聞）
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