07/02/01 11:06:12 0
財務省が31日に発表した2007年度予算の後年度歳出・歳入への影響試算によると、
今後の経済成長率が名目3%程度で推移し、最大限の歳出削減努力を行っても2010年度
までの国の基礎的財政収支(プライマリー・バランス)は、07年度予算における4.4兆
円よりも赤字額が膨らむ見通し。また、歳出改革を考慮せず、基礎年金の国庫負担割合引き
上げのための財源を確保できない場合、名目3%成長を見込んでも2010年度の新規国債
発行額は再び30兆円台に増加するとしている。
後年度試算は、経済・財政政策の新たな中期方針である「日本経済の進路と戦略」に明記
された名目成長率と物価上昇率を経済見通しの前提とし、名目成長率3%程度と2.2%の
2通りのケースについて、10年度までの歳出・歳入などの推移を示した。長期金利は
2ケースともに2.3%とした。
また、今回から「基本方針2006」(骨太の方針)で示された歳出改革を反映した一般
歳出と基礎的財政収支の見込み額も試算した。
それによると、名目成長率3%程度を見込み、骨太方針に沿った歳出削減努力を行っても、
プライマリー・バランスの赤字額はそれぞれ08年度5.1─5.5兆円、09年度6.9
─7.6兆円、10年度6.0─7.1兆円となり、07年度予算における4.4兆円の
赤字から拡大することになる。国ベースで考えた場合、経済成長による自然増収や歳出削減
努力だけではプライマリー・バランスの黒字化実現は難しいことを示唆している。
一方、新規国債発行額については、社会保障関係費増などで増加基調になると試算。
歳出改革を織り込まず、09年度の基礎年金の国庫負担割合引き上げの財源確保が
行われない場合は、3%程度の成長を実現しても10年度に再び30兆円台に増加する
と見込んでいる。2.2%成長にとどまるケースでは、09年度に30兆円台に達
すると試算している。
■ソース(Yahoo!・ロイター)
URLリンク(headlines.yahoo.co.jp)